お問合せ

よくある質問と回答

Print page

秋編

ラージパッチ対策の殺菌剤散布は、早めに散布する場合と遅めに散布する場合ではどちらのほうが残効は長くなりますか?

ラージパッチ対策の殺菌剤散布は、ラージパッチが発生する直前のギリギリのタイミングまで待ってから散布したほうが、残効が長くなるというのが一般的な理解ですが、早めに散布した場合でも十分な残効が期待できることがあります(これは、菌密度とも関係します)。

菌密度がある程度高い状態で殺菌剤を散布しても菌密度はすぐに回復してきますが、菌密度があまり高くない状態で殺菌剤を散布した場合、菌密度が大きく低下することから、菌密度が再び増加してくるまでかなりの時間を要します。

このことが、殺菌剤を早めに散布しても十分な残効期間が得られる根拠です。

今までラージパッチ用の殺菌剤を散布しているにもかかわらず秋のラージパッチが多発しているコースでは、ぜひ散布タイミングについても検討されてみてはいかがでしょうか。

【おすすめの除草剤】

 // オブテインフロアブル

 // クルセイダーフロアブル

端的に、スズメノカタビラ対策に有効な除草剤による防除方法を教えてください(NEW)

関東地方南部を想定してお答えします。

【9月~10月中旬まで】

スペクタクルフロアブル0.025ml/ ㎡~0.03ml/ ㎡+ ティアラフロアブル0.2ml/ ㎡

もしくは

フルハウスフロアブル0.15ml/ ㎡~0.2ml/ ㎡+ ティアラフロアブル0.2ml/ ㎡

※サッチが多く処理層が形成されにくいようなコースではスペクタクルフロアブルを推奨

※傾斜がきつい、または排水不良等の理由によって土壌処理剤の流亡が心配されるようなコースではフルハウスフロアブルを推奨

 

【10月中旬~11月中旬まで】

スペクタクルフロアブル0.025ml/ ㎡0.03ml/ ㎡トリビュートOD 0.2ml/ ㎡~0.25ml/ ㎡ 

※薬量が多いほうが費用は掛かりますが、効果は安定します

 

12月中旬以降、取りこぼしたスズメノカタビラが散見されるようになりますので、可能であれば12月中に、遅くとも1月後半までに補正散布を実施することをお勧めします。

 

【おすすめの補正散布の処方】

トリビュートOD 0.25ml/ ㎡ + グリーンアージラン液剤0.6ml/ ㎡~0.8ml/ ㎡

 

ラフに発生する雑草についてですが、スズメノカタビラだけでなく広葉雑草の発生にも困っています。何かよい防除方法はありませんか?(NEW)

一般的に秋に処理する除草剤(土壌処理剤)はスズメノカタビラをメインに考えることが多いですが、いくつかの除草剤はスズメノカタビラに対しては高い防除効果を示すのに対し、広葉雑草に対しては効果が劣ることがあるので注意が必要です。

バイエルが秋におすすめしている土壌処理剤スペクタクルフロアブルは、スズメノカタビラはもちろんのこと、ヒメジョオンやオオアレチノギクなどのキク科雑草からハコベなどのナデシコ科雑草、ホトケノザなどのシソ科雑草まで幅広い殺草スペクトラムを有しています。よって、スズメノカタビラだけでなく様々な広葉雑草が発生する場所に適した土壌処理剤であると考えられます。

また、広葉雑草に対して高い茎葉処理効果を有するデスティニーWDGをスペクタクルフロアブルに混用することによって、より安定した除草効果を期待できます。スズメノカタビラだけでなく広葉雑草の侵入にも頭を悩ませているコースでは、スペクタクルフロアブル+デスティニーWDGの混用散布をおすすめします。

ウィンターオーバーシード後にケラが発生し困っています。何か良い防除方法はありませんか?(NEW)

ケラは砂質土壌と適度な水分を好みます。また、バミューダグラスが多い場所で発生しやすいと言われています。一般的に初夏と秋に活発に活動すると言われていますが、気温や降水量によって発生時期が大きく変動しますので注意が必要です。

バイエルがおすすめしているケラ対策の殺虫剤はトップチョイスフロアブルになります。200ml/ ㎡と比較的少なめの散布水量でも高い防除効果と長い残効性を期待できます。

前述の通り、ケラの発生時期は年次変動が大きいため、ケラの生息孔が目立ち始めたら殺虫剤を散布することが基本になります。秋の発生を見越して月頃に散布しておくことも有効ですが、盛夏になるとケラは地中に潜ってしまい薬液が届かなくなりますので、ケラの生息孔が目立つ時期に散布するようにしてください。もちろん、ウィンターオーバーシードの時期である秋でも、トップチョイスフロアブルの散布は有効です。

 

【関連資料】

芝草通信vol.13:意外と知らないケラの生態と防除方法

フェアウェイやラフに乾燥害が発生しているのですが、秋の除草剤散布を行っても問題ありませんか?

日本芝に乾燥害が発生している場合、秋の土壌処理剤が日本芝の生育に影響を及ぼす可能性があります。特に、極度の乾燥状態の場合、日本芝は地上部だけでなく地下部の生育も抑制されている可能性が高く、その場合、さらに除草剤の影響を受けやすくなります。

また、土壌が乾燥している状態で土壌処理剤を散布しても、処理層がしっかりと形成されず、除草剤本来の除草効果を発揮できない場合があります。

よって、日本芝の乾燥害が顕著な場合は、長期残効型の除草剤の使用を控える、または除草剤の散布自体を見合わせることも必要になります(晩秋から翌春にかけて茎葉処理剤の複数回散布で対応することもご検討ください)。降雨によって日本芝の乾燥害が解消されようであれば、回復後に除草剤の散布が可能となります。

【おすすめの除草剤】

 // フルハウスフロアブル

 // フェナックスフロアブル

 // ウィーデンWDG

 // トリビュートOD

 // グリーンアージラン液剤

 // ティアラフロアブル

 

【関連資料】

芝草通信vol.17:今年の秋の除草剤散布は、タイミングと薬剤の選定に注意 -秋の土壌処理剤の散布は芝生の回復を待ってから-

土壌処理剤と茎葉処理剤を混用して散布しているのですが、フェアウェイやラフにスズメノカタビラが多発して困っています。おすすめの対策を教えてください

まずは散布方法をもう一度見直してみてください。最も考えられるのは、除草剤の薬量不足です。

例えば、散布水量200ml/ ㎡で散布するつもりで薬液を調整し、実際の散布水量が180ml㎡だった場合、除草剤は本来散布するべき量の 90%しか散布されていないことになります。

多くの除草剤は薬量間差があり、薬量が多いほど効果は安定する傾向にありますので、散布しようと思っている量と実際に散布されている量が合っているのかどうかを今一度確認してみることをお勧めします。

また、スズメノカタビラ発生後に除草剤を散布している場合、土壌処理剤と混用している茎葉処理剤の効果不足も考えられます。散布タイミングが遅く、スズメノカタビラが5葉期以上に生長している場合には、トリビュートODなど生長したスズメノカタビラに対しても効果のある茎葉処理剤の使用をお勧めします。

その他、SU剤に対して感受性が低下している、あるいは抵抗性を示すスズメノカタビラが発生している可能性もあります。SU剤の感受性スズメノカタビラかどうかも十分に検証して最適な薬剤を選択することをお勧めします。

【おすすめの除草剤】

 // スペクタクルフロアブル

 // フルハウスフロアブル

 // フェナックスフロアブル

 // ウィーデンWDG

 // トリビュートOD

 // グリーンアージラン液剤

 // ティアラフロアブル

 

【関連資料】

芝草通信vol.33:SU抵抗性スズメノカタビラとは?

ベントグリーン周りのスズメノカタビラをしっかりと抑えることができずに困っています。有効な方法は何かありますか?

グリーン周りは、スプリンクラーによる散水やグリーンの目砂散布の影響などによって、土壌処理剤の残効が短くなりがちです。

また、スズメノカタビラに対して高い除草効果をもつ除草剤の多くは、ベントグラスに対する薬害発生のリスクが高く、グリーン周りに散布できないことも、グリーン周りのスズメノカタビラの防除を難しくしている一因であると考えられます。

そこで、グリーン周りは秋に2回、土壌処理剤を散布するという方法を検討してみてはいかがでしょうか。

関東地方南部を想定した場合、気象条件にもよりますが、9月上旬ごろに1回目の土壌処理剤散布を行い、11月中旬から下旬ごろに2回目の土壌処理剤の散布を行うという方法です。

ただし、除草剤の散布回数が増えれば増えるほど、日本芝に影響を及ぼす可能性は高くなりますので注意が必要です。

例えば、1回目の土壌処理剤はフルハウスフロアブルを使用し、初秋に発生するスズメノカタビラをしっかり抑えて、2回目の土壌処理剤はフェナックスフロアブルなど日本芝の根に対して安全性の高い土壌処理剤を使用することで、日本芝への影響を最小限にしつつ晩秋から初冬にかけて発生するスズメノカタビラを抑えるというのも一つの方法であると考えられます。

【おすすめの除草剤】

 // フルハウスフロアブル

 // フェナックスフロアブル

最近、スズメノカタビラに対するSU剤の効果が弱くなってきたような気がします。何か有効な対策はありますか?

近年、SU抵抗性が疑われるスズメノカタビラは全国的に大きな問題になっています。SU抵抗性スズメノカタビラ対策は、土壌処理剤でスズメノカタビラの発生をしっかりと抑えることが最も有効であると考えられますので、土壌処理剤の薬量を上げたり、散布タイミングを見直したりして、まずは発生させないことに注力してみてはいかがでしょうか。

また、発生してしまったスズメノカタビラに対しては、発生初期のスズメノカタビラに効果のある除草剤のローテーション散布が有効です。

発生初期のスズメノカタビラに効果のある除草剤は、アシュラム剤とSU剤が主でしたが、アシュラム剤ともSU剤とも系統の異なる除草剤ティアラフロアブルを弊社から発売しています。アシュラム剤、SU剤、ティアラフロアブルをローテーションで使用することで、SU抵抗性マネージメントを実施してみてはいかがでしょうか。

【おすすめの除草剤】 

 // トリビュートOD

 // グリーンアージラン液剤

 // ティアラフロアブル

 

【関連資料】

芝草通信vol.33:SU抵抗性スズメノカタビラとは?

秋はラージパッチだけでなく、象の足跡やダラースポット、春はげ症まで総合的に防除したいのですが、何か良い方法はありませんか?

バイエルが秋のラージパッチ対策におすすめしている殺菌剤は、ラージパッチだけでなく象の足跡ダラースポット春はげ症に対しても高い防除効果を示します。

発生前の散布で高い防除効果を示しますので、初秋の散布をおすすめします。

【おすすめの殺菌剤】

// オブテインフロアブル

ゾイシアデクライン対策は秋の殺菌剤散布が有効だと聞きましたが、具体的な防除方法を教えてください。

ゾイシアデクラインは春の萌芽期に病斑が顕著になる難防除病害ですが、夏の間に一旦回復したように見え、病害発生箇所が分からなくなりますので、春の段階でゾイシアデクラインの発生箇所をマッピングしておくことが重要になります。

殺菌剤による防除適期は秋になりますが、春の散布も全く効果がないわけではありません。病徴が激しい場合には、秋と春の2回、殺菌剤散布することをおすすめします。

バイエルが推奨する殺菌剤はクルセイダーフロアブルです。秋期、日本芝が休眠する前に、薬量0.25ml/ ㎡で散布するようにしてください。

またゾイシアデクラインは芝草の根に病原菌が感染していますので、散布水量は500ml㎡の多水量散布を推奨します。

ゾイシアデクラインは難防除病害で、1~2回の殺菌剤散布では完治しません。複数年、連続して散布する必要がありますので、ご注意ください。 

【おすすめの殺菌剤】

// クルセイダーフロアブル

 

【参考資料】

芝草通信vol.26:なかなか治らないゾイシアデクライン(日本芝立枯病)対策 ― 秋の防除が効果的 ―

ベントグラスグリーンが夏に大きなダメージを受けてしまいました。来年に向けての改善点は何かありませんか?

まずは病害によってダメージを受けたのか、乾燥害もしくは過湿によってダメージを受けたのか、風通しや日照不足が問題なのか、床砂に問題があるのか、刈込によるかじりが原因なのかなど、原因を正しく分析することが最も重要になります。

一般的に、ベントグリーンの夏越しに影響するポイントは

 ① 風通しや日当たり

 ② 床砂の土壌環境(透水性や通気性、表層の有機物含有量など)

 ③ 施肥量や施肥バランス、施肥のタイミング

 ④ 刈込機械や転圧、目砂等による物理的なストレス

 ⑤ 病害、虫害等

などが考えられます。この中で最も影響が大きいと考えられるものは風通しです。可能であれば状態の悪くなったグリーン周辺の樹木を思い切って伐採することをおすすめします。

上記ポイントの中でバイエルがお手伝いできることは、⑤ 病害・虫害の部分になります。特に夏場のベントグラスグリーンに病害が発生した場合は、回復せずに枯死してしまう場合もありますので注意が必要です。

バイエルが推奨するストレスガード製剤のプログラム予防散布は、殺菌剤の予防散布によって病害を発生させない管理を実現します。また、異なる系統の殺菌剤を組み合わせることによって、耐性菌の出現も抑えられます。

さらには、ストレスガード製剤技術によってベントグラスを様々なストレスから守り、ベントグラスが本来持っている抵抗力を高めることによって、健全なベントグラスの生育に寄与します。

夏場にベントグリーンが落ち込んでしまったコースでは、ぜひストレスガード製剤のプログラム予防散布をお試しください。

チガヤやスズメノヒエ類が繁茂して困っています。有効な防除方法はありませんか?

バイエルではトリビュートODとグリーンアージラン液剤の体系処理を推奨しています。

9月~10月頃にトリビュートOD 0.25ml/ ㎡+グリーンアージラン液剤 0.5ml/ ㎡を散布水量200ml/ ㎡で処理し、翌年の6月~7月に再度同じ処方で処理することによって、チガヤやスズメノヒエ類に対して高い除草効果を期待できます。

なお、散布時には展着剤の加用もおすすめします。

散布時の気温や日本芝の生育状況によっては、日本芝に対して黄化等の薬害の症状を呈する場合がありますので、ご注意ください。ただし、薬害の症状が見られた場合でも概ね2週間程度で回復します。

【おすすめの除草剤】

// トリビュートOD

// グリーンアージラン液剤

 

【関連資料】

芝草通信vol.16:チガヤ・スズメノヒエ類は、秋と翌夏の体系防除で解決!