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よくある質問と回答

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よくある質問に対する回答をまとめております。

(NEW)や(更新)の印は、2021年に追加もしくはアップデートした内容となります。

もしご質問がございましたら es-info@bayer.com にお問い合わせください。

夏編

DMI剤のミラージュは、ストレスガード製剤なので高温時に使用しても平気?

DMI剤ですので、ベントグラスにおいては、濃緑化・芽数減少・2次的な藻類侵入などのDMI特有の障害が生じるリスクがあり、夏期高温時に使用することは推奨していません。

一方で、有効成分テブコナゾールはDMI剤の中では比較的安全性が高いと考えられています。そしてミラージュフロアブルは夏期使用の安全性向上に配慮したストレスガード製剤でありますので、やむを得ず、夏場にDMI剤を選択しなければならない場合には、既存DMI剤製剤の中では最も安全な選択とも言えます。

よって、多少のリスクを前提の上で、仮に夏場に使用する場合は、散布前に地上部が良好な状態を維持していること、高濃度少水量散布を避けること、他のDMI剤を含めて連用や短期間での複数回散布をしないこと等を十分に留意してください。

夏場にベントグリーンに農薬を散布する場合、朝と夕方のどちらがおすすめ?

気温だけでなく、その日の天気にも左右されますが、基本的には夕方の散布を推奨しています。朝は、散布後に急激に気温が上がる可能性がありますが、夕方は散布後に気温が上がることはほとんどないためです。

散布予定日が晴天で表面温度が極端に上がっている場合には、

 ✔ 散布水量を上げる

 ✔ 散布開始時間を遅らせる

 ✔ 散布前もしくは散布後に軽く散水する

など工夫することをおすすめします。

ただし、対象となる病害と散布する薬剤によっては、散布水量を上げたり、散布前後に散水を行ったりすると効果が薄れる恐れがありますのでご注意ください。

例年、藻類が発生。梅雨時期だと水分コントロールも難しく、どうしても後手に回ってしまう。事前に対処する方法はある?(NEW)

藻類防除の基本は床砂の透水性と通気性を確保することになります。まずは表層の有機物含有量や現場透水性、通気性、床砂内の「層」の有無などを確認してください。その上で、コアリング、スパイキング、バーチカルカット、深層コアリング、バーチドレン、シャッタリング、ドリリング、ドライジェクト、潅注などの中から適切な更新作業を選択し、床砂の環境を改善することが最も有効な対策になります。

また、シーズンを通して芽数を維持することも大きなポイントになります。頻繁な薄目砂と適切な刈高を維持することによってベントグラスの新芽を保護し芽数の増加を図ることは、藻類防除にもつながります。(薄目砂は表層の有機物を薄める効果も期待できます)

適切な施肥も大きなポイントです。春から夏にかけての過剰な窒素施肥は地上部の徒長や軟弱化を促し、刈込時の「かじり」による芽数の減少を招きますので注意が必要です。一方で極端な低窒素管理も芽数の減少を招きますので、適切な窒素量の施用を心がけてください。また、亜リン酸(リン酸ではない)の定期的な施用も藻類防除に有効であると考えられます。

化学的な防除ではプロテクメートWDG+ダコニールターフの混合散布を推奨します。発生初期の処理でも効果を期待できますが、発生前の予防散布でより高い効果を発揮します。梅雨入り前のタイミングや、スプリンクラー等による散水が増えてくるタイミングで、プロテクメートWDG+ダコニールターフを混用して散布することが効果的です。弊社が推奨しているストレスガード製剤プログラム予防散布は藻類の防除にも有効なプログラムになっておりますので、そちらも併せてご参照ください。

※「ダコニールターフ」は株式会社エス・ディー・エス バイオテックの登録商標です。

ピシウム病対策はいつ、何を散布すれば良い?(NEW)

夏に問題になる高温性のピシウム病やピシウムブライト、赤焼病などの防除は梅雨前後から始めることを推奨します。梅雨前からのシグネチャーWDGの複数回散布は、ベントグラスの病害抵抗性を高める効果を期待できますので、ピシウム病の発生リスクが高くなる梅雨明け前までに複数回、使用しておくことをお勧めします。

梅雨の間もピシウム病が発生するリスクはありますので、カーバメート系殺菌剤やQoI剤、イソキサゾール系の殺菌剤をローテーション散布することが有効です。

梅雨明け以降は本格的な夏となり、ピシウム病・赤焼病ともに発生圧が非常に高まりますので、QiI剤やフェニルアミド剤、テトラゾリルオキシム剤などのピシウム専用剤によるローテーション散布が効果的です。また、バイエルが新たに発売したローバーフロアブルは既存のピシウム剤とは異なるユニークな作用機作を持っていることから、ローテーション散布に組み入れることによって耐性菌対策に非常に有効であると考えられます。

ローバーフロアブル→QiI剤→テトラゾリルオキシム剤で予防的にローテーション散布を実施し、発生してしまった場合にはフェニルアミド剤で対応するというのも一つの方法ではないでしょうか。

梅雨にスジキリヨトウによる食害が大発生。雨が降っている中で殺虫剤を散布しても効果はある?(NEW)

降雨の程度にもよりますが、雨が降っている最中の殺虫剤散布はお勧めしません。効果はあまり期待できませんし、散布した殺虫剤がゴルフ場外へ流亡してしまう恐れもあります。

今現在、食害が進行している場合には、幼虫が活発に摂食活動を行っていますので、梅雨の晴れ間を狙った殺虫剤散布は有効であると考えられます。速やかに摂食活動を阻害するテトリーノフロアブルなどのジアミド系殺虫剤や、ノックダウン効果を期待できるピレスロイド系殺虫剤の散布を推奨します。

ただし、近年は天候が極端になる傾向があり、2日連続で降雨ということも珍しくなくなってきました。その結果、梅雨の晴れ間での殺虫剤散布は難しくなってきており、食害発生前の予防散布がより一層重要になっています。

一化期の成虫が産卵した卵から孵化した幼虫が活発に活動する5月下旬から6月中旬(梅雨入り前)の時期に、殺虫剤を散布することが最も効果的であると考えられます。

テトリーノフロアブル等のジアミド系殺虫剤だけに頼らず、リラークDFのようなカーバメート系殺虫剤、シラトップEWのようなピレスロイド系殺虫剤などとのローテーション散布を念頭に、防除計画を立てみてはいかがでしょうか。

ベントグリーンの病害防除は殺菌剤の予防散布が推奨されているが、予算が厳しく予防散布は難しい。何か良い方法はある?(NEW)

年によって病害の発生状況は大きく異なります。一般的にベントグラスにとって生育しやすい夏だった場合、病害の発生は少なくなりますので予防散布よりも治療散布を主体に管理したほうが、殺菌剤のコストは安くなると考えられます。

しかし、病害の発生圧が高くなる、ベントグラスにとって厳しい夏になった場合、治療散布主体で管理していると、頻繁に病害が発生するために殺菌剤のコストが高くなるだけでなく、病害からの回復を促すための施肥や散水、インターシード、場合によっては芝の差し替えや張り替えなどが必要になり、多大なコストと労力がかかることになります。

上手くいけば殺菌剤のコストを抑えられる可能性がある治療散布主体の管理は、上手くいかなければ多大なコストと労力がかかるというリスクを抱えています。また、一時的に病害が発生するということは、一時的にグリーンのクオリティーを落とすことにもなります。

予防散布は一見コストが高くなるように思われがちですが、殺菌剤コストだけでなくそれ以外のコストや手間を考えると、実はそれほど高くないことが分かってきます。

管理しているコースで発生しやすい重要病害を見極めて、そこにターゲットを絞った予防散布プログラムを組み立てることが、費用対効果を高める大きなポイントになります。弊社が推奨しているストレスガード製剤予防散布プログラムを参考に、コースにあったオリジナルの予防散布プログラムを考えてみてはいかがでしょうか。その際には、ぜひお近くのバイエル社員にご相談ください。

高温時にベントグリーンに農薬を散布しても平気?(更新)

アメリカの文献には、気温 29℃を超える場合にはベントグリーンに農薬を散布することは避けるべきだとの記載があります。実現場では、気温29℃以上でも農薬を散布できないと、いつまでも農薬を散布できないことになりますので現実的ではありませんが、十分に注意する必要があります。また、朝や夕方の散布でリスクをある程度下げることができます。

バイエルがおすすめしているグリーン用の殺菌剤のうち、インターフェースフロアブルストレスガード製剤であり、夏期高温期の散布でも薬害が発生しにくい殺菌剤になります。シグネチャーWDGも比較的安全性は高い殺菌剤になりますが、夏期高温時に連用すると薬害が発生する恐れがありますので、注意が必要です。

両剤ともに、グリーンが乾燥状態であったり、サマーデクラインにより落ち込んでいたりする場合には薬害が発生する可能性が高まりますのでご注意ください。

スズメノヒエ類やチガヤ防除にトリビュート散布を初夏に推奨しているが、薬害の心配はない?

トリビュートODは夏期高温時に使用すると、地上部の黄化や褐変などの薬害を生じます。よって、スズメノヒエ類やチガヤ防除のための初夏のトリビュートOD散布後も薬害が発生する可能性が高いです。ただし、日本芝の黄化や褐変は一時的なものですので、散布後の気象条件にもよりますが2週間程度で回復が見込まれます。

日本芝に一時的な薬害が発生することを認識したうえで、使用するようにしてください。

殺菌剤散布後に雨が降りました。もう一度散布しなおすべき?

一般的に、殺菌剤が最も効果を発揮するには、少なくとも散布後6時間は植物体に薬液が付着していることが望ましいと言われています。よって、薬剤を散布する際には天気予報をよく確認し、少なくとも3~4時間、できれば12時間以内に降雨の予報が出ていない状態で散布することをおすすめします。

ただし、殺菌剤の成分によって状況は少し異なります。例えば、プロテクメートWDGの有効成分であるプロピネブは接触型の殺菌剤であり、葉の表面に付着することで効果を発揮します。接触型の殺菌剤は、薬液が乾く前の降雨には弱く、流亡してしまう恐れがあるため注意が必要です。

一方で、デディケートフロアブルの有効成分であるテブコナゾールやトリフロキシストロビンは、浸透移行性、浸達性、浸透拡散性などを有する殺菌剤で、散布後に速やかに有効成分が植物体内に吸収されますので、接触型の殺菌剤に比べて耐雨性は高くなります。

どのタイプの殺菌剤を散布したか、散布したときの気象条件(日照、気温、湿度、風速など)、散布後何時間で降雨があったか、またその時の雨量はどの程度であったかなど、様々なケースが考えられるため一概には言えませんが、散布後、薬液が十分に乾く前に降雨があったと考えられる場合には、普段以上に芝生の状態を観察すること、次の殺菌剤散布までの間隔を狭めることなどを心がけるようにしてください。

高温時にベントグリーンに農薬を散布しても平気?

アメリカの文献には、気温 29℃を超える場合にはベントグリーンに農薬を散布することは避けるべきだとの記載があります。実現場では、気温29℃以上でも農薬を散布できないと、いつまでも農薬を散布できないことになりますので現実的ではありませんが、十分に注意する必要があります。

バイエルがおすすめしているグリーン用の殺菌剤のうち、インターフェースフロアブルストレスガード製剤であり、夏期高温期の散布でも薬害が発生しにくい殺菌剤になります。シグネチャーWDGも比較的安全性は高い殺菌剤になりますが、夏期高温時に連用すると薬害が発生する恐れがありますので、注意が必要です。

両剤ともに、グリーンが乾燥状態であったり、サマーデクラインにより落ち込んでいたりする場合には薬害が発生する可能性が高まりますのでご注意ください。

高温時のフェアウェイやラフに殺虫剤を散布しても大丈夫?

乳剤の散布は薬害発生の可能性がありますので推奨しません。また、タンク車やスプレーヤーを乾燥害が発生している芝地に載せることによって、タイヤ痕状に「焼け」が発生することもありますので注意が必要です。

一方で、夏期高温時に芝生が褐変し、乾燥害だと思っていたら虫害が主要因であり、降雨後も芝生が全く回復してこないという事例も多数報告されています。

「焼け」は散水や降雨によって回復が見込まれますが、甚大な虫害からの回復には時間が掛かります。殺虫剤の散布履歴や過去の虫害の発生状況などを考慮し、虫害の可能性がある場合には、夏期高温時でも殺虫剤を散布することをおすすめします。

ただし、前述のように、機械のタイヤ痕状に「焼け」が発生する場合がありますので、そのリスクを許容した上での散布ということになります。

グリーンの散水と殺菌剤の散布、どちらを先にやるべき?

基本的には散水を行ってから、殺菌剤を散布することおすす勧めします。

ピシウム病や炭疽病など、病原菌が地際部に存在する病害に対して、殺菌剤散布後に散水することによって薬液を地際部まで落とすという考え方もあります。しかし、通常の散水のように水を土壌中まで十分に染み込ませる量の散水を殺菌剤散布後に実施すると、散水量が多すぎて散布した薬液が薄まりすぎ、十分な効果を期待できなくなります。

薬液を地際部に落とすための散水と、芝生や土壌に水を供給する散水は別物として考えてください。

夏期に農薬や肥料を混用する際の注意点は?

夏期高温時の薬剤散布は、散布液の濃度に特に注意が必要です。例えば、殺菌剤と殺虫剤と肥料を混用して散布する場合、各々の施用量は少なくても、3剤を合わせた濃度は高くなります。高濃度であればあるほど、薬害発生のリスクは高くなりますので注意が必要です。

特に注意書きがない場合、農薬のラベルに記載されている濃度は、単剤で使用した場合に十分な効果があり、薬害の心配がない濃度になります。混用する場合のことは基本的に想定していませんのでご注意ください。

病害診断の利用方法と費用を知りたい

病害診断は診断する芝生をカップで抜き取り、専用の申込用紙とともに弊社提携の試験室に送っていただくことになります。費用は無料です。芝生サンプルの送料のみ、ご負担をお願いいたします。

病害診断の申し込みは以下の手順をご参照ください。

① 病害が疑われる部分をカップ切りで抜き取る

深さは3cm程度あれば十分です。

病害箇所と健全箇所が半分程度ずつ入るようにしてください。病害箇所の中心で抜き取ったり、芝生がほぼ枯死している場合、診断できない場合があります。

② 抜き取った芝生はビニール袋に入れ、必ず封をする

③ ビニール袋に入れた芝生を段ボール等に入れ、専用の申込用紙を同封する

冷蔵便で指定の住所に送る

申込用紙は弊社営業担当者もしくは弊社代理店担当者からお受け取りください。詳細についても、弊社営業担当者もしくは弊社代理店担当者にお問い合わせください。