ゾイシアデクラインをしっかり防除するには

ゾイシアデクラインの防除方法(化学的防除)

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1.化学的防除の基本

// DMI剤、MBC剤、Qoi剤、SDHI剤が有効です。

// フィアロフォラ菌とゴウマノマイセス菌の両方に抗菌活性がある殺菌剤を選択するようにしてください。

// 浸透移行性のある殺菌剤を使用することも大きなポイントです。

// 薬剤を根まで届かせる必要がありますので、多水量での散布が必要になります。

// 防除適期は秋期ですが、感染が激しい場合は秋期と春期の2回防除も効果的です。

 

2. バイエルがおすすめする殺菌剤

クルセイダーフロアブル

// 有効成分テブコナゾール(DMI剤)の優れた殺菌効果があります。

// フィラオフォラ菌とゴウマノマイセス菌の両方に効果があります。

// 優れた浸透移行性で有効成分が植物体内にまで到達します。

 

3. ETRI菌に対する抗菌活性試験(シャーレ試験)

// 活性の強さ

〇:>75%、 △:40~75%、 ×:<40% 

ETRI菌に対する抗菌活性試験(シャーレ試験)

バイエル社内試験の結果、クルセイダーフロアブルはフィラオフォラ菌とゴウマノマイセス菌の両方に効果があることが確認されました。

 

4. ゾイシアデクライン防除と散布水量

// ゾイシアデクラインの病原菌の生息部位

ゾイシアデクライン病原菌の生息部位 

// ゾイシアデクラインは根に感染していることが多いため、多水量散布(散布水量500mL/㎡以上)によって薬液を根に到達させることがポイントです。少雨時の散布や浸透剤の混用も有効であると考えられます。

 

5. クルセイダーフロアブルによる防除事例①

クルセイダーによる防除事例1

// 散布薬剤:クルセイダーフロアブル0.25mL/㎡
// 散布水量:500mL/㎡
// 処理日:9月29日
// 調査日:翌年6月13日

 

6. クルセイダーフロアブルによる防除事例②

// 複数年継続的に殺菌剤を散布することによって状態は少しずづ回復していきます。

クルセイダーによる防除事例2

// 試験場所:中国地方Aゴルフ場
// 散布薬剤:クルセイダーフロアブル0.25mL/㎡
// 散布水量:500mL/㎡

難防除病害であるゾイシアデクラインは、1回の殺菌剤散布で完治させることは困難です。複数年継続的に散布することが重要です。

 

7. ゾイシアデクラインとラージパッチの混合感染の事例

// ラージパッチ用の殺菌剤を散布したにもかかわらず、改善しないとの報告があり、詳しく調査してみると、ゾイシアデクラインとラージパッチが混合感染していることが判明しました。

ゾイシアデクラインとラージパッチの混合感染

 

// ラージパッチ+ゾイシアデクラインの混合感染

ゾイシアデクラインとラージパッチの混合感染

 

// そこで、クルセイダーフロアブルとペンシクロン剤を混合散布したところ、病徴を大幅に改善することに成功しました。

ゾイシアデクラインとラージパッチの混合感染に対する試験結果

// 散布薬剤:①クルセイダーフロアブル0.25mL/㎡、②クルセイダーフロアブル0.25mL/㎡+ペンシクロン剤0.5g/㎡、③ペンシクロン剤0.5g/㎡
// 散布水量:200mL/㎡
// 処理日:2008年4月4日
// 調査日:2008年7月8日

 


 

6 まとめ

 

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