ゾイシアデクラインをしっかり防除するには

春に日本芝で発生する様々な生育不良の要因

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近年、日本芝の春の生育不良が大きな問題になっています。その要因としては、

 1.早春の更新作業による物理的な損傷

 2.遅霜による影響

 3.萌芽後の低温や乾燥による初期生育不良

 4.除草剤による影響

 5.病虫害

などが考えられます。

ここでは、主に病害を中心に、春の日本芝の生育不良の症状をいくつかご紹介します。

 

///// 春の日本芝の生育不良:春はげ症(疑似葉腐病)

春の日本芝の生育不良「春はげ症(疑似葉腐病)」

セラトバシディウム菌(2核のリゾクトニア菌)によって引き起こされる病害です。主に秋季に感染しますが、病斑は春の萌芽期に顕著に表れます。多くの場合、萌芽が揃う頃には自然回復します。(4月20日撮影)

 

///// 春の日本芝の生育不良:ネクロティックリングスポット病

春の日本芝の生育不良「ネクロティックリングスポット病」

オフィオスフェレラ菌によって引き起こされる病害です。春期に生育が遅れてしずみ症状を呈し、感染が進むと病斑中央の芝はほぼ枯死します。夏になると回復することが多いですが、翌年春に同じ場所に再度発生します。(5月24日撮影)

 

///// 春の日本芝の生育不良:炭疽病

春の日本芝の生育不良「炭疽病」

コレトトリカム菌によって引き起こされる病害です。ベントグラスグリーンで発生しやすい病害ですが、日本芝で発生することもあり、春先に赤褐色~褐色のしずみ症状を呈します。(5月26日撮影)

 

///// 春の日本芝の生育不良:チガヤシロオカイガラムシ

春の日本芝の生育不良「チガヤシロオカイガラムシ」

見た目は病害に見えますが、チガヤシロオカイガラムシによって生育不良が引き起こされる場合もあります。

 

///// 春の日本芝の生育不良:除草剤の影響

除草剤の影響による春の日本芝の生育不良

除草剤の影響によって芝生の生育が阻害され、萌芽が遅れることもあります。特に土壌処理剤による影響は、芝生の根やほふく茎の状態を観察することで確認できます。

 

// 中でも、近年増加傾向にある病害が ゾイシアデクライン になります。

 

///// 春の日本芝の生育不良:ゾイシアデクライン

ゾイシアデクラインによる春の日本芝の生育不良

(5月23日撮影)

 

///// 春の日本芝の生育不良:ゾイシアデクライン

ゾイシアデクラインによる春の日本芝の生育不良

(5月28日撮影)

 

それでは、次のセクションから、このゾイシアデクラインについて詳しく見ていきます。


 

2 近年増加傾向を示すゾイシアデクラインとは

3 ゾイシアデクラインの防除方法(事前準備)

4 ゾイシアデクラインの防除方法(耕種的防除)

5 ゾイシアデクラインの防除方法(化学的防除)

6 まとめ

 

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