ローバーフロアブル オンラインセミナー

ローバーフロアブルの上手な使い方

ローバーフロアブル オンラインセミナーの動画と、質問&回答集です

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時間:約27分

ローバーフロアブルの混用可否表はこちらからダウンロードください

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質問と回答

どのような系統の殺菌剤ですか?

バイエルが新たに創出したベンズアミド系殺菌剤になります(FRACコード43)。ピシウム菌の細胞内にあるスペクトリン様タンパク質に作用します。スペクトリン様タンパク質の非局在化によって細胞骨格が細胞膜を支えられなくなり、細胞膜が崩壊することによって病原菌の増殖を防ぎます。

浸透移行性はありますか?

食用作物による浸透移行性および浸達性を確認しています。また、これまでの知見より浸達性がより顕著と考えています。

浸透移行性は少なく、浸達性ということですが、そのメリットはありますか?

有効成分が濃い濃度で植物体内に留まるという点が一番のメリットと考えれられます。浸透移行性の強い剤だと、有効成分は上方または下方にどんどん移行し、成分は薄まることが考えられます。植物体内に吸収されると耐雨性も向上します。

同系統の殺菌剤と連用しても大丈夫ですか?

芝生に登録のある殺菌剤でベンズアミド系の殺菌剤はローバーフロアブルのみになります。ピシウム病菌での耐性菌の発達は報告されていませんが、耐性菌発達リスクは中程度になりますので、他の系統の殺菌剤とローテーションを組んで散布するようにしてください。また、夏期高温時に連用すると黄化等の薬害が発生する可能性がありますので、薬害リスクの面からも連用は避けてください。

ピシウム菌のどの段階の活動を阻害しますか?

ローバーフロアブルは、ピシウム菌の菌糸の伸長を阻害するだけでなく、胞子発芽や遊走子発芽、遊走子放出、遊走子遊泳など、ピシウム菌の生活環における様々なステージでピシウム菌の活動を阻害します。

特に遊走子遊泳阻害は、ピシウム病が急激に進展するのを抑える効果を期待できます。ピシウム菌類に特徴的な遊走子は植物への侵入に大きな役割を持ちますので、本病害防除に有益なポイントと考えています。

ピシウム病に対しての残効はどの位ありますか?

散布するゴルフ場の環境や散布時の気象条件等、ピシウム病の発生圧によって大きく左右されますので一概に「~日間」の残効があるという事は言えません。ただし、夏期高温期によく使用されているピシウム専用剤と同等の残効期間はあると考えられます。

治療効果は期待できますか?

ローバーフロアブルは予防効果だけでなく治療効果も期待できます。ただし、ピシウム病防除の基本は発生させないことだと考えていますので、出来るだけ発生前の予防散布を実施することを推奨します。

また、どの殺菌剤でも言えることですが、治療効果とは発生後の病害を止める効果があるという意味で、病害から回復させる効果があるという意味ではありません。病斑の伸展は止められますが、そこからの回復は芝生の体力(回復力)に掛かっていますので、芝生を健全に育てておくことが最も重要であると考えられます。

ピシウム防除で、散布水量 100mLでも効きますか?

現場の発生圧や発病前なのか、発病後なのかで異なります。発病前であれば100mL/㎡で良いと思います。発病後であれば水量は多めの方が良いと考えられます。

低温性のピシウム菌には効果がありますか?

低温性のピシウム菌にも効果があります。ただ、高温性のピシウム菌に対する活性の方が高いと考えておりますので、夏シーズンの使用をおすすめします。

散布適期はいつですか?

ピシウム病防除の基本は発生させないことですので、発生前の予防散布での使用を推奨します。一般的にピシウム病の発生圧が非常に高まるのは梅雨明け時期~盆明け時期、残暑が厳しい場合にはお彼岸までと考えられます。

年ごとの季節変動はありますが、おおよそ7月下旬頃から9月上旬頃のピシウム病が発生しやすい時期に、他の系統のピシウム専用剤とローテーションを組んで、予防的に散布することをおすすめします。

他の病害への効果は期待できますか?

登録内容を守って使用するようにしてください。

赤焼病、ピシウム病以外の病害への効果はあまり期待できないと考えています。

雨による効果への影響はありますか?

優れた浸達性がありますので、散布後速やかに植物体内に吸収されます。散布中や散布直後の降雨の影響は当然ありますが、散布数時間後の降雨であれば、それほど影響を受けないと考えられます。

バレイショの疫病に対する効果試験では、散布1時間後に人為的に散水して効果を調べましたが、降雨無しに比べて80%程度の効果を示しました。

展着剤は必要ですか?

展着剤加用による試験は実施していませんので何とも言えませんが、現状では不要であると考えます。

ピシウム菌は主に地際部や根部に生息していますので薬剤を地際部や根部に到達させる必要があります。一般的に展着剤は地上部(葉)の濡れ性向上のために使用されますので、展着剤は不要であると考えられます。

浸透剤や薬液を地際部に落とすようなタイプの展着剤であれば効果が安定する可能性はありますが、ローバーを使用するタイミングは夏期高温期が想定されますので、当然薬害のリスクも考慮しなければなりません。浸透剤や展着剤を入れることによるプラスの効果と、薬害のリスクというマイナスの効果を比較した場合、浸透剤や展着剤を加用するメリットは小さいと考えられます。

他のピシウム専用剤との性能差について教えてください。

いわゆる夏期高温期のピシウムの発生圧が高い時期に使用されるようなピシウム専用剤と同等の高い防除効果があると考えています。

他の系統とピシウム専用剤とローテーションを組んで予防的に散布するようにしてください。

散布水量を減らしても効果は変わりませんか?

登録は水量100mL/㎡、200mL/㎡、500mL/㎡で取得していますが、散布水量は多いほうが効果は安定すると考えられます。ピシウム菌の生息部位が地際部や根部であること、ローバーフロアブルが下部方向に浸透移行しないことなどが主な理由になります。

委託試験を依頼した試験場からも多水量のほうが効果が安定する旨のコメントをいただいています。

芝に対する薬害はありますか?

夏期高温期の午前11~12時ぐらいに水量100mL/㎡、10日間隔で3回連続で散布すると黄化が認められました(のちに回復)。年間使用回数は2回ですので、それ以上使用することはないと思いますが、薬害リスク低減と耐性菌発達を防ぐためにも他の系統の殺菌剤とローテーションを組んで散布するようにしてください。

他の薬剤と混用しても大丈夫ですか?

混用可否表を参照してください。ただし、薬効を保証するものではありません。また、肥料との混用や3種類以上混用する場合には、事前にバケツ等で混用可否を確認することをおすすめします。