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ケラの生態と防除

ケラ防除にお困りではないですか?

ケラの生態と防除

最近、ケラによる被害に悩まされているゴルフ場が増えてきています。
いったんケラの被害が出てしまうと防除が難しいため苦慮されているのではないでしょうか。

では、どうしてケラの防除が難しいのでしょうか?
その理由は下記のような原因が考えられます。

// 土の中で生活するので防除が難しい

土の中を主な生活圏としているケラは、薬剤を散布しても、ケラのいる場所まで薬剤が届かず思ったような効果が出にくい。

// 効率的に防除するにはどうすればよいかわからない

ケラの生活は土の中にあるため、直接見ることができず、いつ散布するのが効率的・効果的な防除につながるかわからない。

 

どうやら、ケラを効率良く防除するにはケラの生態を十分に知る必要がありそうです。それではケラの生態を見てみることにしましょう。

 

ケラの生態

ケラ (Gryllotalpa orientalis)は、土壌に巣穴を掘って生息し、芝の根などを食い荒らすことからしばしば問題となる害虫です。

  • 食性は、雑食性で植物の根などのほか、ミミズなども捕食します。

  • ケラはコオロギ上科ケラ科に属し、初夏には鳴き声を巣穴に共鳴させ、ビーという鳴き声がします。
  • ケラは水分の多い場所を好んで生息します。そのため生息孔はスプリンクラー回りなど、常に湿潤な場所に多く見られます。グリーン面よりもむしろグリーン周りに生息孔が見られることが多いです。田んぼの畔などに多く生息しているのも、湿潤な環境を好むためです。
  • 乾燥にはきわめて弱く、水のない条件下ではすぐに死んでしまいます。
  • ケラの被害で一番困るのはグリーン上で被害が発生することですが、ケラが主に潜んでいる場所はグリーンの周辺の湿潤な場所であり、防除をする際にはグリーン周りまで広く薬剤を散布する必要があります。

 

ケラの1年間の行動パターン

ケラの1年間の行動パターン

 

4月 : 越冬した成虫および仔虫*が地表近くで確認

4月~6月 :仔虫が成虫に成長し、この時期に被害が目立つ

6月 : 交尾産卵期を迎える

7月~8月 : 地表面の温度が上がるため、孵化した仔虫は地下深くに移動

9月~10月 : 秋を迎え涼しくなり、地表近くで再び確認

 

*通常昆虫の子供は幼虫ということが一般的ですが、不完全変態(さなぎのステージがなく、 卵から生まれたときにすでに親虫に近い形で、脱皮を繰り返して成虫に成長する)の場合は、仔虫という呼び方をします。

上の図で示した通り、ケラは冬場の寒い時期と夏場の暑い時期は、地中深くに移動しています。
この時期に薬剤散布を行っても、ケラの生息域には薬剤は到達せず、なかなか効果的に防除することができません。
ケラを効果的に防除するためにはケラが比較的土壌の浅いところに移動してきたときに、薬剤散布をする必要があります。

それはいつ頃になるのでしょう?

行動パターンより効果的に防除できる時期は、4月~6月(春)と9月~10月(秋)になります。
薬剤の効果は、小さな仔虫の方が高く、また秋まで放置すると被害が大きくなるので、今の時期に防除することをお奨めします。

 

 ケラについて

【参考資料】芝草通信Vol.13「意外と知らないケラの生態と防除方法」も併せてご覧ください。

 

バイエルがおすすめする防除

バイエルではケラの防除として、トップチョイスフロアブルタフバリアフロアブル、リラークDFをおすすめします。

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新規作用性の有効成分フィプロニルが、抑制性シナプスのGABA受容体に作用し、優れた防除効果を発揮します。4~10月が主な発生時期で、土の中を主な生活圏とするため防除が難しいとされるケラに対しても、アメリカにおいて長年にわたる実績と高い評価を得ており、長期残効が求められる場所に有効です。

 

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コガネムシ類幼虫やシバオサゾウムシする効果が高いことはもちろん、土の中に生息している活動状況がわかりにくいケラに対しても、長い残効があることで効果的な防除が可能です。

 

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ケラのみならず、シバツトガやミミズ糞塚形成阻止など、幅広い害虫に効果があるので、多くの害虫と同時防除が可能です。

 最後に、もう一度ケラの防除のポイントをもう一度おさらいしてみましょう。

 1. ケラの場合、土壌中の比較的浅いところに移動してくる4月~6月と、新生仔虫(第一世代)が増えてくる9月~10月に防除するのがより効果的です。
 2. ケラが生息するグリーン周りにも広く散布してください。

防除適期を逃さず、トップチョイスフロアブル、タフバリアフロアブル、リラークDFで効率的な防除をしましょう。