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スズメノカタビラの晩秋処理

スズメノカタビラの晩秋処理

長期残効除草剤の賢い使い方

しっかりと除草剤を使ったのに、春先にはたくさんのスズメノカタビラが発生してしまう。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
最近は長期残効の土壌処理剤が多数上市され、除草効果も向上しているはずなのに、
早春にスズメノカタビラが目立ってしまう原因はどこにあるのでしょう?

 

なぜスズメノカタビラの防除が難しいのか ?

ゴルフ場のスズメノカタビラは、ほとんど休眠がなく、条件さえ整えばいつでも発芽が可能と言われています。また、一方で実際に各地のゴルフ場から採 取したスズメノカタビラについてポットで出芽試験をしてみると、それぞれ違った発芽パターンを持っていることもわかっています(当社試験)。条件が整え ば、一気に発芽をするものがあると思えば、長期間にだらだらと発生するものもあります。発生する時期も、春に出穂・結実後、落下した種子がすぐに発芽する ものもあれば、秋まである程度、休眠するものもあり、また、同じゴルフ場から採取したスズメノカタビラでも春に一部が発芽し、秋にまた発芽をするという発 生パターンを持つものもあります。
ゴルフ場ごとで発芽パターンのすべてを把握すれば効率的な防除ができるとは思いますが、それは現実的に難しいと思います。ではどうやって防除するのがよいのでしょう?

 

ラージパッチ+雑草の同時防除は最適な防除方法か?

秋の薬剤防除はラージパッチと除草剤を組み合わせて行うのが、一般的な防除方法の一つかと思います。秋のラージパッチは、翌春の日本芝の萌芽に、直 接、影響することから、ラージパッチ剤は晩夏~早秋の散布が薦められています。当然、そこに組み合わせる除草剤も、より残効の長い土壌処理剤を選択する場 合が多くなるのではないでしょうか?
この方法は、薬剤散布の手間を省き、作業効率は優れているといえます。

しかし、先に述べたとおりですが、スズメノカタビラの発生パターンは様々であることも考慮する必要があります。また、いくら残効が長い土壌処理剤であって も、5~6か月以上が経過してから、発生するスズメノカタビラを十分に抑えることが出来ませんし、散布時期にすでに発生していたスズメノカタビラを土壌処 理剤だけで防除することは難しく、たとえ茎葉処理剤を混用しても、除草剤の種類によっては、茎葉処理効果が十分に持続せずに個体が再生してしまうケースも あるかと思います。また昨今の異常気象(度重なる台風の襲来、集中豪雨、旱魃、猛暑)の影響で植物が環境に適応して変化していたり、従来通りの防除体系が 雑草の発生時期や生育に適応していないことも想定されます。
一方で、ラージパッチの発生が早まった場合には、そもそも除草剤との同時防除が難しい場合もありますし、作業効率を考えて、初秋ではなく、晩秋以降に除草剤の散布の計画をされているゴルフ場も多いのではないでしょうか?

上記の観点を考慮し、どのように秋の除草剤散布を計画するのが最適なのでしょうか?

 

晩秋に、「長期残効型の土壌処理剤」+「低温でも確実な効果を示す茎葉処理剤」の組み合わせで防除する!

晩秋~早春の間で再生し、株化するスズメノカタビラと、早春に新たに発生する実生のスズメノカタビラ。そのどちらも、効率的に防除できる方法はないでしょうか?
そこでご提案したいのが、晩秋処理によるスズメノカタビラ防除です。

既に発生しているスズメノカタビラを確実に防除し、その後、早春までに発生するスズメノカタビラをもしっかりと防除する。長期残効の土壌処理剤に的確な茎 葉処理剤を加えて晩秋に散布することで、このことが可能になります。晩秋にスズメノカタビラの発生が揃った状態で、スズメノカタビラを低温期でも効果の高 い茎葉処理剤で防除し、一方、混用する土壌処理剤は、処理時期を晩秋にずらすことで翌春まで十分に残効を維持できます・・・これがこの防除方法の最大のメ リットです。

ところで、この防除方法を成功させるには、組み合わせる薬剤が適切なものでなければなりません。では、どのような薬剤が最適なのでしょうか?
バイエルでは晩秋(11月以降)にトリビュートODスペクタクルフロアブルの 組み合わせによる防除を提案しています。トリビュートは低温期でも安定した茎葉処理効果が期待でき、スペクタクルが有する茎葉処理活性は、トリビュートの 発生後処理の除草効果を安定化させることも確認されています(当社試験)。また、スペクタクルは残効が長く、春までスズメノカタビラの発生を抑えることが 期待できます。

(スズメノカタビラ発生後の、10月まではアージラン液剤スペクタクルフロアブルを推奨しています)

この組み合わせは、弊社の試験においても高い効果を長期間維持できる結果が出ています。

 

スズメノカタビラに対する茎葉処理効果

対象雑草:スズメノカタビラ(5葉期以上)
散布日:2008年11月12日
調査日:2009年2月4日

トリビュートODは、11月処理で既発生のスズメノカタビラ(5葉期以上)に対して、極めて安定した茎葉処理効果を示すことが確認されています。

 

トリビュートODとスペクタクルフロアブルのスズメノカタビラ防除試験結果

関東地区Aゴルフ場
2012年11月15日散布(スズメノカタビラ5葉期以上

処理129日後でもトリビュートODとスペクタクルの組み合わせによって、防除価95%の高い除草効果が確認されました。

 

スズメノカタビラの晩秋処理による効率的な防除方法のまとめ

スズメノカタビラ防除が難しい理由

  1. スズメノカタビラは様々な発芽パターンがあり、正確な発芽時期を特定することが難しい。
  2. ラージパッチとスズメノカタビラの同時防除は、それぞれの発生時期がずれるので、必ずしもスズメノカタビラの防除適期にあたらない。
  3. 気象変動などに即した防除体系を取ることが難しい。

 

◆スズメノカタビラの発生が揃ってからの防除が最適。的確な茎葉処理剤と長期残効土壌処理剤の組み合わせで

◆トリビュートODとスペクタクルフロアブルの晩秋処理で、しっかりとスズメノカタビラを防除しましょう!

 


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