芝草通信Vol.22

炭疽病の防除ポイント

ベントグリーンに発生する炭疽病防除のポイントは発病前の予防散布

// 夏季のベントグラスに発生する三大病害の一つ、炭疽病

炭疽病の特徴

// 晩春から初夏にかけて最も発生しやすい

// 高温と乾燥で症状は激化する

// 赤みを帯びた不鮮明な不定形パッチとなるが、症状だけでピシウム病や細菌病と区別するのは困難

// 感染したベントグラスの葉身上には剛毛を観察できる(ルーペで観察可能)

// 三日月形の胞子によって診断が可能(顕微鏡による観察が必要)

炭疽病に感染したベントグラスの葉身上に発達した剛毛
炭疽菌に感染したベントグラスの葉身上に発達した剛毛。剛毛はルーペなどで観察することができる(ベントグリーン9月)

 

寒地型芝に感染するズングリした三日月形胞子
寒地型芝に感染するズングリした三日月形胞子

 

炭疽病の成長

炭疽病の成長

 

 

// 炭疽病の防除方法

耕種的防除

// 風通しを良くする。グリーン周辺樹木の伐採や剪定。扇風機の設置など

// グリーンの刈高を上げる

// 適正な施肥を行う(特に極端な低窒素管理には注意が必要)

// ケイ酸やカルシウムの施用によって芝生を強固にする

 

化学的防除

// 殺菌剤の予防散布

 

// バイエルが初夏におすすめする炭疽病対策の殺菌剤

ミラージュフロアブル
 ミラージュフロアブル

炭疽菌の細胞膜を攻撃し、菌密度を低下させる

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プロテクメートWDG
 プロテクメートWDG

付着器形成阻害効果で炭疽菌の侵入を阻害する

5月中旬から下旬に、ミラージュフロアブルとプロテクメートWDGの混合散布を推奨!

 

// ここがポイント

// 炭疽菌の密度が高くなる前に、菌密度を大きく下げておく

// 残った炭疽菌に対しては、プロテクメートWDGでベントグラスへの侵入を阻害

// 芝生の状態が良い時点で、予防的に散布しておく

耕種的防除に加えて、ミラージュフロアブルとプロテクメートWDGの予防散布によって、夏になる前から炭疽病に備えておくことをおすすめします。

 

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