なかなか治らないゾイシアデクライン(日本芝立枯病)対策
― 秋の防除が効果的 ―
// このような症状ありませんか?
// ラージパッチ対策の殺菌剤を散布しているのに、病害が止まらない
// 6月になっても芝生が萌芽してこない
// 毎年、同じところに病害が発生する
// 夏になると自然回復に向かう
// もしかすると、ゾイシアデクラインに感染しているかもしれません!
左2本は健全、右1本が罹病茎で黒い枯死葉鞘で覆われている
生育不良箇所の芝生の直立茎が黒ずんでいたら要注意です!
病害診断を利用して確認することをおすすめします。
// ゾイシアデクラインの防除方法
耕種的な防除
// 施肥と散水を十分に行う
// 更新作業によりサッチを除去
// 酸性資材を使用し、土壌pHを下げる
化学的な防除
// 浸透移行性のある殺菌剤を使用する
// 防除適期は秋季
// 春に病害箇所をマッピング→秋に殺菌剤散布
// 症状が激しい場合には春季にも殺菌剤散布を行う
// 多水量散布で薬剤を根に届かせる
// 2~3年の複数年防除が必要
// バイエルがおすすめする殺菌剤
// 有効成分テブコナゾールがフィアロフォラ菌にもゴウマノマイセス菌にも効果あり
// 高い浸透移行性
// 秋の散布で翌年春の発病を抑制
9月29日 クルセイダーフロアブル0.25ml/㎡、水量500ml/㎡で散布
単体処理でも発病程度を軽減。完全防除には複数年処理が必要!
// 紛らわしい症状
― ゾイシアデクラインとチガヤシロオカイガラムシによる被害 ー
外見上、ゾイシアデクラインとチガヤシロオカイガラムシによる被害を区別するのは困難です。
ゾイシアデクラインによって直立茎が黒色になっていないか、チガヤシロオカイガラムシのロウ物質が根に付着していいないかを確認してみてください。
判別が難しい場合は、病害診断へ!
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