殺菌剤混用可否表

2019年の夏を振り返る

― 気象データと病害診断結果より ―

// 2019年夏の気象データ

// 全国的に9月の気温、日射量ともに平年より高く、残暑が厳しかったことが伺える

// 関西地方及び九州地方では台風の影響もあり、8月の降水量が非常に多かった

// 関東以南では7月の日射量が低く、梅雨明けが遅れたことを示している

// 九州地方では8月の降水量が多く、日射量も少なかったことから芝生管理しづらい夏となった

// 北海道では7月の降水量が極端に少なく、乾燥害に苦労したと思われる

 

// 2019年の病害診断結果

病害診断結果

病害診断結果

 

>>>2019年の病害診断結果から見えること

// 病害診断の依頼数自体が、2017年や2018年に比べて少なく、病害の発生しにくい夏だったことが伺える(下記バックナンバーをご参照)

 // 2017年資料「芝草通信Vol.7」

 // 2018年資料「芝草通信Vol.18」

// 7・8月でのピシウム病の多発生は見られなかった

// 関東以南では7月の日射量が低く、梅雨明けが遅れたことを示している

// 炭疽病の発生も夏を通して比較的少なかったものの、細菌病は梅雨明け後の8月に全国で猛威を振るった

 

// 2019年の夏の特徴

1.台風による大雨など、自然災害が多発した年であった

2.猛暑日や長雨がそれほど多くなく、殺菌剤を散布するべきタイミングで散布できたコースが多かったためか、病害の発生は比較的少なかった

3.細菌病に関しては有効な薬剤が少なく、体系的な防除方法も確立されていないことから引き続き多くのコースで発生しており、依然として大きな問題となっている

4.お盆移行の残暑が厳しく、なかなか温度が下がらなかったことから、8月下旬~9月上旬にコアリングを実施したコースでは、グリーンにダメージが発生したコースが見られた

細菌病

8月に細菌病によってダメージを受けたベントグリーン

 

// 夏の気象は予測できない

以前にも増して、夏の気象を予測できなくなっています。今年は比較的ベントグリーンを管理しやすい夏でしたが、猛暑、長雨、日照不足、乾燥など、来年以降どのような夏になるのか予測ができません。

バイエルがおすすめしているストレスガード製剤のプログラム予防散布は、どのような夏に対しても事前にしっかりと準備しておくことで、炭疽病やピシウム病などの病害によってグリーンがダメージを負うことを防ぎます。

 

>>>ストレスガード製剤プログラム予防散布例

ストレスガード製剤

ストレスガード製剤プログラム散布

//( )内の数字は薬量を表し、単位はml/㎡です

// ストレスガード製剤及びプロテクメートWDGの散布水量は100ml/㎡を想定しています

// シグネチャーWDGとプロテクメートWDGの混用はできません

// 複数の薬剤をタンクミックスする場合、投入の順番は下記のとおりです

 ①展着剤→②液剤→③乳剤→④フロアブル剤→⑤水和剤

// 初めてタンクミックスを行う組み合わせの場合、事前にバケツ等で混用試験を行うことをおすすめします。

// 散布例はピシウム病の発生圧が高いケースを想定しています。ピシウム剤については、地域・発生圧・気象条件等により適宜散布回数や時期を調節してください

来年は、春からのストレスガード製剤のプログラム予防散布でワンランク上のグリーンを目指してみてはいかがでしょうか。

 

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芝草通信Vol.27