シバツトガの生態と防除方法を総復習
// シバツトガの生態
英名 : bluegrass webworm
学名 : Pediasia teterrellus Zincken
// 摂食活動は行わない
// 地域差はあるが、夜間の20時から21頃に飛翔し活発に活動する
// 羽化1~2日後に交尾し、150個程度の卵を産卵する。卵は芝地にばらまき状に産み付けられる(卵塊はつくらない)
// 卵から5~7日で孵化する
// 2~3齢幼虫になると、芝草の食べかすや土粒を使って「ツト」を作り、その中で生活する
// 幼虫は主に夜間に活動し、芝草の茎葉を食害する
// 3齢幼虫以降に急に摂食量が多くなり、被害が甚大になりやすい
// ゴルフ場では主にベントグリーンで問題になるが、コウライシバやバミューダグラス(ティフトン)を食害することも多い
// シバツトガの発生消長と防除タイミング
// 高温、乾燥を好み、年3~4回発生する
// 幼虫態で越冬する
// 2~3化期の幼虫による被害が甚大になりやすいため、2~3化期の幼虫をターゲットに殺虫剤を散布すると効果的である
// シバツトガに効果のある殺虫剤の種類
// カーバメート系もしくは有機リン系殺虫剤
// プレスロイド系殺虫剤
// フェニルピラゾール系殺虫剤
// ジアミド系殺虫剤
// ベンゾイル尿素系殺虫剤
// ジアシル - ヒドラジン系殺虫剤 など
// ローテーション散布の一角に必須の一剤
// 芝生分野では唯一のフェニルピラゾール系殺虫剤
// シバツトガに対して低薬量で安定した防除効果
// ケラとの同時防除も可能
// 2020年春季は注意が必要!
2019年9月~2020年2月の気温は、全国的に平年より高くなっています。その影響で、2020年の春は害虫が多く発生する可能性がありますので、虫害には例年以上に注意が必要です。
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