殺菌剤混用可否表

2021年の夏を振り返る

― 気象データと病害診断結果より ―

Print page

//////2021年夏の気象データ

気象データから読み取れること

// 北海道は降水量が少なく、特に7月の降水量は極端に少なかった。一方で日射量、平均気温共に高く、特に寒地型芝草には厳しい7月となったことが伺える。

// 関東地域や関西地域は夏を通して降水量が多かったものの、6、7月の日射量は平年よりも高かった。一方で8月は関西地域で日射量が平年を大きく下回った。

// 九州地方では、梅雨時期の降水量が少なかったものの、8月の降水量は極端に多くなった。連動して、梅雨時期の日射量は平年より高かったものの、8月の日射量は極端に低くなった。

※ 平年値は1991年~2020年の平均値に更新された(昨年までの平年値は1981年~2010年までの平均値)

 

2021年8月の気象データ凡例

 

2021年夏の気象データ
 

PICK UP!

//////2021年の8月の気象データ【関東地方(東京)】

関東地方(東京)では、月平均でみると気温、降水量ともに平年並みであった。ところが、8月の日別の平均気温及び降水量を見てみると中旬に気温、日射量ともに大きく下がり、雨が多かったことが分かる。一方で上旬や下旬は平均気温、日射量共に平年値よりも高い日が多く、このことが月単位で見ると平年並みの値となった要因であると考えられる。

 

2021年8月の気象データ凡例

 

2021年8月の気象データ[関東地方(東京)] 

 

//////2021年の病害診断結果から見えること

 

2021年夏の病害診断結果

2021年夏の病害診断結果

 

過去8年間の寒地型芝草の病害診断数の比較

過去8年間の寒地型芝草病害診断数の比較

 

// 2021年は3月、7月、8月の病害診断数が多かった。

// 寒地型芝草の病害診断数を過去8年間で比較すると、2019年及び2020年に比べると診断数は増加していた。特に7月における病害診断数の増加が顕著であり、関東地方や関西地方における多雨の影響が考えられる。

// 病害診断数全体を見てみても、2019年、2020年と診断数は少なかったが、2021年に診断数は再び500件近い数となっている。今年はベントグリーンの病害に悩まされたコースが多かったことが伺える。

 

寒地型芝草 ピシウム性病害、炭疽病、細菌病

 

主にベントグリーンに発生する3大病害、ピシウム性病害、炭疽病、細菌病について見てみると・・・

// ピシウム性病害は7月、8月で多くなっている。特に7月にピシウム性病害と診断された件数は過去8年間で最も多く、2021年は全国的にピシウム性病害が発生しやすい年であったと考えられる。

// 一方で細菌病と診断された件数は例年になく少なった。細菌病に効果のある殺菌剤の登場に加え、多くのキーパーが細菌病に備えて耕種的防除を実践した賜物かもしれない。来年以降の細菌病の診断数にも注目していきたい。

// 炭疽病は突出して多かった月は見られなかったが、例年通りの発生数であった。

 


過去の資料はこちらからダウンロードできます

// 2020年資料「芝草通信Vol.34」

// 2019年資料「芝草通信Vol.27」

// 2018年資料「芝草通信Vol.18」

// 2017年資料「芝草通信Vol.7」


 

////// ピシウム性病害の防除には殺菌剤のローテーション散布が必須

バイエルがおすすめするピシウム性病害専用の殺菌剤「ローバー®フロアブル」。唯一の作用性でピシウム性病害をしっかり抑えます。

ローバーフロアブル

毎年、夏の気象条件が大きく変動し、年によって発生しやすい病害も変わってきます。

特にピシウム性病害は一度発生させてしまうと重症化しやすく、回復までに時間がかかります。異なる系統の殺菌剤を予防的に散布して、しっかり防除しておくことをお勧めします。

  

こちらの記事のPDF版をダウンロードされたい方は、下記画像をクリックしてください。

芝草通信Vol.39